生活家電・環境改善

除湿機と加湿器の選び方

除湿機と加湿器のどちらが必要か判断できない方へ。湿度の測り方から、除湿機・加湿器それぞれの方式のあらまし、カタログの能力表示の見方、手入れと置き場所の考え方までを解説します。

「部屋がじめじめする気がする」「冬は乾燥しているように感じる」。湿度の悩みはあっても、除湿機と加湿器のどちらが必要なのか、そもそも本当に必要なのかは判断しにくいものです。

この記事では、まず自宅の湿度を確かめる方法を紹介します。そのうえで、除湿機と加湿器の方式の違い、カタログの能力表示の見方、手入れと置き場所の考え方を解説します。最後に、必要かどうかを判断するフローも紹介します。

まず湿度を測る

機器を選ぶ前に、温湿度計で自宅の湿度を確認しましょう。体感だけで判断すると、実際には湿度が問題ではなかったということもあります。

季節ごとに、朝・夕方・寝る前に測り、どの部屋で、どの時間帯に湿度が高い(または低い)のかを把握します。

湿度が高すぎる場合も、低すぎる場合も、まずは換気、部屋干しの場所の見直し、エアコンの運転の工夫で対応できないかを試してみます。それでも改善しない場合に、機器の導入を検討します。

除湿機の方式のあらまし

方式 特徴 注意点
コンプレッサー式 空気を冷やして水分を取り出す。気温が高い時期に力を発揮しやすい 室温が低い時期は除湿量が少なくなりやすい
デシカント式 乾燥剤で水分を吸着する。室温が低くても除湿しやすい 熱を使うため、室温が上がりやすく、消費電力が大きくなる傾向がある
ハイブリッド式 2つの方式を組み合わせ、季節によって使い分ける 本体価格が高くなる傾向がある

梅雨から夏に使うことが多いのか、冬の結露や部屋干しに使うことが多いのかによって、向いている方式が変わります。

加湿器の方式のあらまし

方式 仕組み 確認したい点
スチーム式(加熱式) 水を加熱して蒸気を出す 消費電力、吹き出し口が熱くなる点
気化式 水を含んだフィルターに風を当てる フィルターの手入れ、運転音
超音波式 振動で水を細かい粒にして出す タンクの水をこまめに入れ替え、清潔に保つ必要がある
ハイブリッド式 気化式に温風を組み合わせるなど 本体価格、手入れの部品の数

どの方式でも、タンクやフィルターの手入れを怠ると衛生面で問題が生じることがあります。購入前に、手入れの方法と頻度を確認しておきましょう。

能力表示と部屋の広さの見方

除湿機の能力表示

除湿機のカタログには、1日あたりの除湿量(L/日)と、除湿可能面積の目安が載っています。除湿可能面積は「木造◯畳〜鉄筋コンクリート◯畳」のように、建物の構造によって幅をもって示されることが一般的です。

比べるときに注意したいのは、測定条件です。メーカーの資料を見ると、コンプレッサー式は室温27℃・相対湿度60%、デシカント式は室温20℃・相対湿度60%を条件とした数値が示されている例があります。

測定条件が違う数値をそのまま比べると、判断を誤ることがあります。また、電源の周波数(50Hz/60Hz)によって数値が異なる機種もあります。お住まいの地域の周波数での数値を確認しましょう。

加湿器の能力表示

加湿器は、1時間あたりの加湿量(mL/h)と適用床面積の目安で比べます。こちらも、建物の構造によって目安の広さが変わる表示が一般的です。

手入れの手間と置き場所

除湿機は、タンクにたまった水を捨てる手間があります。タンクの容量が小さいと、こまめに捨てる必要があります。連続して排水できる機種もあります。

加湿器は、給水のしやすさと、タンクやフィルターの洗いやすさを確認しましょう。

置き場所は、壁や家具から離し、吹き出した空気が部屋全体に広がる場所を選びます。加湿器を窓際に置くと、結露が増える原因になることがあります。

実践例:必要かどうかの判定フロー

  1. 温湿度計で、季節ごとに3日間湿度を記録する
  2. 湿度が高い時間帯・低い時間帯と、その部屋を特定する
  3. 換気、部屋干しの場所、エアコンの運転を見直して、もう一度3日間記録する
  4. それでも湿度が高い場合は除湿機、低い場合は加湿器の導入を検討する
  5. 使う季節から方式を、部屋の広さと構造から能力を絞り込む

チェックリスト

  • 温湿度計で、季節ごとに湿度を記録した
  • 湿度が気になる部屋と時間帯を特定した
  • 換気やエアコンの運転を見直した
  • 主に使う季節から、方式を考えた
  • 除湿能力の測定条件(温度・湿度・周波数)を確認した
  • 部屋の広さと建物の構造から能力を確認した
  • 手入れの方法と頻度を確認した
  • 置き場所を決めた

まとめ

  • 機器を選ぶ前に、湿度を記録し、費用のかからない対策を試します。
  • 除湿機は使う季節によって、向いている方式が変わります。
  • 加湿器は方式ごとに手入れの方法が異なり、衛生管理が重要です。
  • 能力表示は、測定条件と建物の構造をそろえて比べます。

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参考資料

この記事は一般的な情報の提供を目的としています。体調に関するご不安は医療機関に、エアコンなどの工事は資格・登録を持つ専門の事業者にご相談ください。制度や基準値は改定されることがあります(最終確認:2026年10月)。